─侵食─悪魔のような男

「悔しいけど似合ってる…」



耳元で囁かれぽっと頬を染めるユウリ。



潤んだ瞳で見上げるユウリを、今直ぐ押し倒したい衝動にかられる。



「帰るぞ」



「へっ?…あっ…劉兒っ」



ユウリの腕をとり屋敷を出ようとする劉兒に、「待ちなさいよ」と麗子が声をかけた。



「なんだよ…」



「あんたじゃないわよ…ユウリまたいらっしゃい、私あなたを気にいったわ今日はごめんなさいね…色々と…♪」



「いいえあたし気にしてませんから大丈夫です…また遊びに来ますねお母様」
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