─侵食─悪魔のような男

「それ着ろよ…寝室で待ってるからな…」



さっとガウンを羽織った劉兒は、妖しく微笑むとそう言って行ってしまった。



ガサガサと紙袋を開け中身を取り出し、ユウリは溜め息を吐いた。



「はぁーっ……あたしにベビードールって……透けてるし///」



つくづく思うが劉兒は白にこだわる人だ。



このベビードールも純白…



言われた通りに着てみたが、鏡に映る自分の姿は恥ずかしくて凝視できなかった。



上にガウンを羽織るべきが悩んだが、劉兒はきっと五月蠅いだろうからやめた。



ユウリは、身体を隠すように腕を回し寝室まで歩いた。
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