─侵食─悪魔のような男

「そ…っう…なの?」



艶っぽく見つめる劉兒と肌を滑る指先に、ユウリは身体の芯が疼き出すのが解った。



羞恥に身悶えるユウリを見つめ、劉兒もまた高ぶっていた。



「そんな事考えてたなんて余裕だな…ふっ…その余裕無くしてやるよ」



「やぁっ…ちがっ…んふぅ…ふっ…あっ」



狂おしい程に唇を奪い、割り入れた舌先。



露わにした胸を鷲掴みにすれば、ユウリは「やぁっ」と身体をよじった。



「忘れるな…この身体も心も…全て俺のモノだ!刻み込んでやる壊れるくらいに!」



劉兒の恐ろしい程の愛に、ユウリは心を震わせた。
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