─侵食─悪魔のような男

「あたしはあなたに侵食された…身体も心もあなたで一杯…全てを占領されてしまったわ…責任とって面倒見てよね!」



強気なユウリに少したじろいだ劉兒だったが、「はっ」と笑った。



「覚悟しろよ俺の愛は重くて痛いぜ?お前に耐えられるかな…」



「耐えられなかったら…また逃げ出すかもよ?」



「逃げればいいさ…何処へいっても探し出すまでだからな」



劉兒は"くっ"と口角をあげユウリを見つめた。



その眼差しに"ドキンドキン"と胸が高鳴る。



「……俺から離れるなユウリ…」



静かに唇を寄せた劉兒は優しく啄んでは「愛してる…」と囁く。
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