─侵食─悪魔のような男
┼君を縛る愛の鎖で┼
翌日お昼頃に目を覚ましたユウリに、劉兒は「出掛けるぞ」と言って用意を急かした。
「何処へ?」
と聞いても何も言わない劉兒に、少しの不安はあったがユウリは起き上がる。
「…つっ……劉兒っ…ほどほどにって言ったのにぃ!」
「可愛すぎるお前が悪い」
くっと口角を上げる劉兒。
覚悟はしていたが、想像以上に軋む身体にユウリは頬を赤く染める。
あんなにも乱れた自分が初めてで…
「どうした気分でも悪いのか?」
"んっ?"と心配そうな表情をした劉兒が顔を覗き込んだ。