─侵食─悪魔のような男
「暢てめぇだろ!覚えてろよ」
「ふんっ!日頃のお返しだっ…でもよぉ親友の結婚ぐらい祝いてぇだろうが…」
2人してくっと笑っていた、何だかんだ言って仲のいい奴らである。
「咲っ一也君!真理子さんに正也さんもっ!みんなどうしたのぉ?」
驚き興奮気味のユウリは、皆に駆け寄った。
「ユウリ!会いたかったぁ」
ユウリとハグする咲を、正也と一也は羨ましそうに見つめていた。
「真理子さん…あたし…あの時は…」
「ユウリちゃん!何も言わなくていいわっ…だってあなたは私の娘で家族だから!ねっ正也」
「あぁ可愛い妹の晴れの門出だ!祝わない兄貴なんていないだろ?」
真理子と正也はユウリにに優しく微笑みかける。