─侵食─悪魔のような男

「暢てめぇだろ!覚えてろよ」



「ふんっ!日頃のお返しだっ…でもよぉ親友の結婚ぐらい祝いてぇだろうが…」



2人してくっと笑っていた、何だかんだ言って仲のいい奴らである。



「咲っ一也君!真理子さんに正也さんもっ!みんなどうしたのぉ?」



驚き興奮気味のユウリは、皆に駆け寄った。



「ユウリ!会いたかったぁ」



ユウリとハグする咲を、正也と一也は羨ましそうに見つめていた。



「真理子さん…あたし…あの時は…」



「ユウリちゃん!何も言わなくていいわっ…だってあなたは私の娘で家族だから!ねっ正也」



「あぁ可愛い妹の晴れの門出だ!祝わない兄貴なんていないだろ?」



真理子と正也はユウリにに優しく微笑みかける。
< 383 / 434 >

この作品をシェア

pagetop