─侵食─悪魔のような男

┼少女と甘口な悪魔┼


時間となり劉兒とユウリは神父の前に立つ。



「とうとう悪魔に嫁入りか…」



一也がボソッと呟くと、それを聞き逃さなかった咲が笑う。



「くくっ…悪魔っ…」



「あの人は悪魔だよ…でもアイツには必要なんだろうな…」



一也は、劉兒に微笑むユウリを見つめ目を細めた。



「…そうかもね…でもあたしも離れないから…」



「お前も似たようなもんだな…」



「何よ!一緒にしないでよっ!」



思わず声を荒げた咲に、皆が「しーっ」と人差し指を立てる。



「…あっ…すみ…ません…もうっ…あんたのせいよ」



皆に謝ると一也を肘でつついた。
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