─侵食─悪魔のような男

「本当は今すぐやりたいけどな…」



そう言ってクスッと笑うと、すっと腕を差し出した。



「バカッ……///」



頬を赤く染めながら、ユウリはその腕にそっと手を添え劉兒を見つめた。



もう本当に逃げられないな…



ユウリは心の中で思っていた。



「逃がさねーよ?」



「えっ?!なっ…何でぇ」



瞳をパチクリさせ驚きを隠せないユウリ。



「お前の考えてることぐらい解るさ」



「……うっ…」



怪しく微笑む劉兒と苦笑いのユウリは、フラワーシャワーの中を歩き出した。
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