─侵食─悪魔のような男

「綺麗よぉユウリちゃん♪ふふっこのままどこかに飾っておきたいくらいだわぁ」



劉兒と同じような事を言う麗子に、やはり血は争えないな…と思う一同だった。



きっと今劉兒もそう思っているに違いない。



出来れば誰にも見せたくなかったのに、皆の前で輝きを放つユウリ。



実際のところ、劉兒は早くこの場からユウリを遠ざけたくて仕方なかった。



そもそも誰の目にも触れさせたくなくて、2人きりで式を挙げようとしていたのに…



「暢っ!てめぇがコイツら連れてきたんだろうが!!」



「だってみんなに祝福されたいだろ?ユウリちゃん」



暢は怒る劉兒を視界から消し、ユウリに問い掛けた。



「あっ…はいっ!もちろんです…あたし今凄く幸せです♪暢さんありがとうございますっ」



ふわっと愛らしい笑みを暢に向ける。
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