─侵食─悪魔のような男

「ユウリちゃんの気持ちも大事にしてやれよ…女の子はこういう時みんなに祝福してもらいたいもんだぜ?」



「そんな事わかってる…でもアイツを目の前にするとダメなんだ…俺は異常か?狂ってるか?」



はっと顔を歪めて笑う劉兒に、暢はくっと口角を上げた。



「お前も人間だって事じゃねーの?感情を持ち合わせて無いのかと思ってたからな」



「俺だって驚いてるよ…」



そして2人して、美しく微笑むユウリに暫く見とれていた。



「ユウリちゃん綺麗よとっても似合ってる…幸せになるのよ」



真理子がユウリに微笑むと、横から正也も微笑みかける。



「今日は一段と綺麗だなお前は自慢の妹だよ!」



一也、咲、真理子に正也、みんなの思いがユウリの胸に伝わり、ユウリは瞳を潤ませた。
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