─侵食─悪魔のような男

甘く濃厚な時間を過ごし、疲れ果てた2人はベッドに横たわっていた。



小さく寝息をたてながら眠る、ユウリの頬を撫でる劉兒。



「キミを永遠に愛す…誓うよ何度でも…だから傍にいてくれ」



眠るユウリの手にそっと自分の手を重ね、その温もりを感じ劉兒も深い眠りについた。



翌朝目覚めたユウリは、劉兒にしっかりと握られた自分の手に気づき軽く驚いたが、それが何だか子供のようで笑えた。



「…ふふっ」



「何が可笑しい?」



「えっ…おっ起きてたの?!」



不意に目覚めた劉兒にユウリは戸惑う。
< 402 / 434 >

この作品をシェア

pagetop