─侵食─悪魔のような男
┼宿りし命┼
†††††
†††
「やばい緊張してきた…」
「何で劉兒が緊張するのよ」
劉兒とユウリは産婦人科の待合室で、並んでソファーに座っていた。
やはり大学には行かせて貰えなかったユウリだが、最近の体の不調を昨夜、劉兒に話していた。
「…生理がこないのなんだか体もだるいし…」
「明日は病院にいくぞ早く寝よう」
「えっ…ちょっと劉兒っ」
お姫様抱っこでベッドに運ばれ、「寝るぞ」と言って本当に寝てしまった。
朝起きてからも、そわそわと落ち着かない様子だった。