─侵食─悪魔のような男
「早く行こう」
「何時だと思ってるのよ…まだ病院閉まってるわよ?」
まだ7時にもなっていないというのに…
落ち着かない劉兒は、ユウリを起こし病院へ行こうとせかした。
「ゆっくり寝かせてよ」
「なんだ調子が悪いのか?どっか痛いのか?気分は?」
「劉兒ウルサい!眠いから寝かせてっていってるだけよ!!」
ユウリは劉兒にビシッと言ってからまた眠りについた。
ユウリに叱られ情けない顔をした劉兒は、いそいそとベッドに潜り込んできた。
妻となったユウリは、悪魔も怯えるほど強くなっていた。