─侵食─悪魔のような男
病院に着き診察を受けたユウリはホッとしていた。
初めての出産、迫りくる陣痛…
『痛みを沢山感じて産みたい…その方が愛しさも増すような気がするの』
ユウリの願いで無痛分娩は止めた。
劉兒は病院のベッドに横になるユウリの腰をさすっていた。
「大丈夫か?」
「大丈夫よ…心配しないで…いっ」
顔を歪めお腹をさするユウリ。
間隔は狭まり今にも産まれそうな所まできていた。
「ユウリちゃんどうなの!」
麗子が慌てて病室に飛び込んできた。