─侵食─悪魔のような男

┼一人息子┼


†††††
†††



あれから3年の月日が経っていた。



小さな悪魔は着々と成長しているようだ。



「マーマ!だぁーいしゅき♪」



ユウリの傍から、片時も離れようとしない息子に劉兒は苛立っていた。



自分だっていちゃいちゃしたいのに…



「棗パパの所においで?」



一人息子の棗(なつめ)に、両手を広げて呼びかける。



「やぁっ!りゅーはきらいなのぉ」



「なつ君パパでしょ?ママはパパ大好きだよ?」



「なつはきらいなのぉ…」



棗は悲しげな顔でユウリにすり寄った。
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