─侵食─悪魔のような男
「なんかへんだなりゅー」
「ちっ…早く寝ろっ」
「うざっ」
「ったく…どこで覚えんだよそんな言葉」
とても幼児と大人とは思えない会話。
ユウリの前では決して本性を見せない息子に、さすが俺の子!と感心してしまう父だった。
数分後…静かに寝息をたてる棗を見ながら劉兒は呟いた。
「何だかんだ言ってもやはり子供だな…」
子供部屋を後にした劉兒は、悶々としながらリビングに向かっていた。