─侵食─悪魔のような男

静かに寝息をたて、少女はベッドに横たわっていた。



そっと隣に潜り込み寝顔を見つめる。



静かに横たわる身体を引き寄せ抱き締めた。



華奢なのに柔らかな感触…鼻孔を擽る薔薇の香りを、胸一杯吸い込む。



「…あぁユウリ…お前を離しはしない!!」



たまらず抱き締める腕に力が入る。



「…んっ」



ユウリが小さく息を漏らす。
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