─侵食─悪魔のような男

「…んっ…」



ユウリは少しばかりの息苦しさで目を覚ました。



「なっ…んで?」



目の前には、しっかりと自分を抱き締めて眠る劉兒がいた。



スンッと匂いを嗅いでみる。



「劉兒さんだったんだ…」



夢の中でリアルに感じた匂いや温もり…



本当に本当だったんだ。



劉兒はずっと、自分を抱き締めてくれていたのだろうか…?
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