─侵食─悪魔のような男

出会いの偶然は必然だった…



そして…ユウリが劉兒に惹かれたのもまた事実である。



逃れようのない運命がユウリを導いたのだ。



劉兒の物になると言ってしまった今、もう後戻りは出来ない事を、ユウリは思ってもいなかった。



今はただ、甘い熱で飛んでいきそうな意識と身体を、劉兒に預け重い目蓋を下ろす。



「…劉兒…あたし……もう…だ…めっ…」



「…ゆっくりお休みユウリ」
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