─侵食─悪魔のような男

「起きるにはまだ早いな…」



静かに眠るユウリをそっと抱き締めて、劉兒は目を閉じた。



これからのユウリとの生活を考えながら…



†††††



窓から差し込む陽の光の眩しさに、ユウリは眉根を寄せ「んっ」と重い体を起こした。



「おはよう…よく眠れたかい?」



窓際に立つ劉兒が陽の光を背負い、ふっと微笑む。



「あっ…はい」
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