─侵食─悪魔のような男
ニカッと八重歯を見せ子供のように笑って言った。
「変なとこじゃなければ…」
「働かなきゃ…」咲にはそう言ってはいたが、本当はお金に困っている訳じゃない。
両親は保険金を残してくれていたから…
誰かと接していたい…あたしはただ寂しかったのだ。
咲の家に呼ばれ幸せを見せつけられる、あたしは1人だと再認識させられる。
悪気が有るわけじゃない、ただあたしを心配してくれてるだけ…
それはわかってる…