Hope OR Pain
「そいつ俺のツレなんだけど離してくんないかな。」
低い苛ついた声が耳に入った。

その声の方を見るとさっき別れた唯さんだった。

「なんだよ男いたのかよ。おぃ、行こうぜ」
そう言い捨てて二人はダルそぉな歩き方でその場を離れた。

一気に二人を静寂が包んだ。

「あの…唯さんありがとうございました。」


声が聞こえた気がしたが酔ってるせいかもと思い足を止めなかった。

その時
前から酔ってテンションの高い二人の男が歩いてきて声をかけてきた。
「ねぇーキミ一人なの?今飲み会の帰り?これから一緒に遊ぼうよ~」

< 27 / 47 >

この作品をシェア

pagetop