【企】携帯水没物語
「……知らなかった。

それでお姉ちゃん、
あんなに図書館大好きっ子
だったんだぁ……」




里沙の、驚きとも呆れとも
とれる大きなため息。




結局なし崩し的に、今まで
秘密にしてた片想いまで
話すハメになっちゃった(泣)




「そのことは今は
突っ込まないで。

とにかく明日、その人と
初めて一緒に出かけるの。

だから、携帯がないと
マジで困るんだよぉっ」





いつまでもこのままじゃ、
あたしの片想いは永遠に
進展しない。



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