この空に誓ったこと



『ママ…おねがい』


『星……どうしたん?』


『かってにいなくならんといて!ママまで結ちゃんみたいにいなくなったらいやや!』





星……






『さっきはごめん…。俺、久しぶりに飲んでて…ほんまにごめん。お前が苦しんでるの一番分かってあげなあかん立場やのに…ほんまにごめんな』





隼人もそう言うと、あたしをその場で強く抱きしめた。






『急におらんようなったりせんといてくれ。星にも俺にも、お前が必要やねん』


『……ごめ……っ……ごめんな……』







怖かったんだ。



星はこんなママなら、いらないんじゃないかって。


隼人の気持ちも、どんどん離れていくんじゃないかって。






でも、二人はあたしを……


ちゃんと必要としてくれてた。




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