この空に誓ったこと



結の声だ。



生まれて初めて聞いた、あの時の結の声。





抑えていたなにかが、溢れてくる。



あかん、


涙が……とまらへん。






小さな体。


小さな手。



あの時の記憶が、あたし達を包んでいく。






『泣くなや……』




そう言ってあたしの肩をそっと抱いた隼人の瞳にも、涙が溢れていた。





< 146 / 154 >

この作品をシェア

pagetop