この空に誓ったこと
『やめて!離して!結が寝てるねん……助けてあげないと…あたしが…助け……』
『のぞみ落ち着いてよ……私だって行きたいで……飛鳥だってまだ一階におるねん』
震える里沙の声に、体中の力が抜けていくような気がした。
『助けが来るのを待とう』
そしてマコちゃんの言葉に、あたしは静かに頷いた。
それはとても寒い12月の日。
なんの前触れもなく、あたし達を襲った。
なんの前触れもなく……
かけがえのない宝物、天使を奪っていった。