この空に誓ったこと



『なぁママ、結ちゃんずっと寝てるなぁ』





涙で滲む視界に、星の顔が映る。


あたしを見つめながら…星は結の顔を触っていた。






『そうやね…』






声を絞りだすだけで精一杯で。


胸が苦しくてたまらない。






『早く起きひんかなぁ』






無邪気な声で…


星はとても悲しい言葉を口にした。





あたしも…


何も分からない子供でいられたら…


どんなにラクだろう。



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