この空に誓ったこと



『のん……私な、明日からはもう泣かへんから』





待合室で隼人とマコちゃんを待っていた時、里沙があたしにそんな言葉をかけた。





『悲しいし悔しいし…今でも夢じゃないかって思うで。でもな、星を見てみ?あんな不安そうな顔して…あんたがずっと泣いてるから一人で黙ってあんなとこに座ってるんやで』






えっ……?




里沙の視線の先に目を向けると、待合室の隅っこで、星はぽつんと座って俯いていた。



寂しそうな…そんな顔をしながら。






『星は生きてるねん。感情があるねん。ちゃんと星を見てあげてよ。死んだ人間はどんな手を使っても……もう生き返らへんねんから』


『死んだ人間って…そんな言い方せんといてよ!里沙は何でそんなに冷静なん?飛鳥がおらんようになったのに何でそんなにすぐ切り換えられるんよ!』


『切り換えてなんかないわ!でも飛鳥は…泣いてる私なんか見たくないと思う…だから…飛鳥が心配したりせえへんように…ただそう思ってるだけやねん…』





里沙………




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