この空に誓ったこと



『それは違います……結が亡くなったのは…全てあたしの責任です。守れなかった、あたしの責任です。だから里沙は……友達は関係ないんです。さっき見たニュースでもやってました。あの堤防は、昭和38年に作られて…それから六回も補強工事をしていたし、決壊するような兆候もなかったって。あのすごい豪雨が…あんな災害を引き起こしてしまったんです』


『でもあなたが…のぞみちゃんが結と星を連れてこの人の家になんて行ってなければ……こんなことにはなってなかったんでしょう?』







返す言葉が…

見つからなかった。




確かにそうだと、
ハッキリとそう思ったからだった。





あたしが星と結を連れて……


里沙の家に遊びに行っていなければ……




結を失うことはなかったのかもしれない。





現に、あたし達の住んでいた家は、全く洪水の被害なんて受けていなかったみたいで。



あの瞬間、もしも自宅にいたのなら……


あんな泥水にまみれるようなことは、決してなかったのだ。



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