虹色~自分の気持ちに正直に
第一章*純色
_幸せな日常
まだまだ暑さが残る9月、私は恋をしていた。
それはすごく幸せな両想いの恋。
「悠也ーッ!!ごめーん。」
朝、家のドアを開けると同時に叫んだ私、美亜。
今年から大好きな彼氏、悠也と旭松中学校に通っている。
怠くなりはじめた学校だけど、親友の沙良と千春、そして悠也がいる学校はなんだかんだ楽しい。
「おせーよ。」
そう不機嫌そうに返事した私の大好きな彼氏、悠也。
悠也は幼馴染みでずーっと好きだったんだけど、中学生になってすぐ、晴れて私の彼氏になった。
優しくて、かっこよくて、ノリもよくて皆の人気もの。
そんな悠也が不機嫌。
怒らせちゃったかな?!
「ごめんってー。」
私が焦ったように言うと悠也は微笑んでから「冗談だよ。行くぞ。」と言って私の手を握って歩き出した。