キミの名を呼ぶ



俺をはぐらかすような言葉じゃなくて。





君の胸の奥にある真実を聞かせて欲しい。





今俺が求めるのは、君の心の奥なんだ。





「え、がおじゃいけない?ただ、笑顔でいたほうがいいと思ったから」





「なんで?」






別に、君を苦しめたいわけじゃない。




君に辛い思いをさせたいわけじゃない。




知りたいんだ。



君の口から、真実を。



「別に、意味なんてないよ。でもさ、暗い顔よりも明るい顔の方がいいじゃない?ね、」





君は、ぱっとまた作ったような笑みを見せた。




なあ、だったらなんでそんな風に笑う?





そんな明白に笑顔を作ったような顔で。





教えてよ。






なんで、そんなに切なそうなのかを・・。




俺の過去に・・・何があったのかを・・。








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