君がいたときの世界は…



「やっぱいい。
聞かなかったことにして」


笑顔で返しているが
笑顔がいつもの可愛い
ゆうみの笑顔じゃない


どぅして?


この聞き方はダメだったのか?



「どうしてだよ
答えてくれないのか!?」




「だって好きで好きで仕方なかったのに一瞬でダメにするからぁ」



泣き崩れるゆうみ




そぅか、ゆうみは
俺と一緒で好きだったのか




それを俺は…





いつの間にかゆうみを
抱いていた





「ごめんなゆうみ
俺、お前が好きだ
お前以外じゃダメなんだよ

だから不安だったから
聞き直したんだ

お前は一生懸命に
気持ちを言ったんだよな」





コクッ




っと腕の中で小さくうなずく
ゆうみが可愛くて


愛おしくて、
絶対に幸せにしたいと思った



だから俺は…





「付き合おうか」





そぅ言ってしまっていた




「いいの!?」



「ゆうみじゃなきゃダメなんだ」




そうして俺らは
2人で不器用ながらも
歩幅をあわせて歩き出した。




これはゴールじゃなくて
2人のスタートだと気づいた。






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