【BL】愛してるの過去形
時と言うのはあっという間に過ぎて行き、無事、僕は大学に進学、竜哉は大手企業に就職した。
最初のころは頻繁に会っていたけれどもお互いに忙しくて、だんだんと電話やメールもあまりしまくなっていった。
色褪せることを知らないこの想いは、竜哉と会わない間も大きくなっていった。
これからの進路に悩んでいた秋のある日。
1通の招待状が届いた。
それは竜哉と梓さんの結婚式のものだった。
それを見たとき、一瞬目の前が真っ暗になった。
(結婚?竜哉が……?)
僕は急いで携帯を開いて最近はあまりかけなくなっていた竜哉の番号を出した。