夢恋
毎日が「恋愛」より「勉強」だった私

高校3年生の春が訪れた

桜の満開の並木道
いつも通っている道
しかし、いつもより新鮮に見えるのは
一生懸命冬を越した桜のおかげ


見慣れた学校
見慣れた友達
見慣れた風景


ただ今までとの違う事は
私が「受験生」という事

真鍋 沙耶 -マナベ サヤ-

「はぁ」

「やだ、沙耶溜息?」

「だって加奈子。もう受験生なんだよ?気が重いもん・・・溜息ぐらい出ちゃうよ~」

飯島 加奈子 -イイジマ カナコ-

中学生から学力がトップクラス
私とは正反対の実力者


「大丈夫だって」

「・・・加奈子に言われても」

ふてくされながら
机におでこをくっつけて倒れこむ
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