今日も空の下
下駄箱を開けるのが怖い・・・
あの日以来、あの封筒が、あの2文字が毎日下駄箱に入れられている
「誰なの…?」
誰かにこんな風に思われたことのない私は、精神的に強いショックを受けた
なんで?私は、一体何をしたのだろう…
頭の中はそれでいっぱい
周りのみんなが、みんな私に『死ね』って言ってるように見えて、聞こえて
視界がゆっくりと歪んでいった―――
「おい、優…大丈夫か?」
ここは…?
体が重くて、瞼も重くて、状況がよく分からない
あ、そっか、私…
「…優…?」
うっすらと目を開けるとそこには剣斗達が心配そうに私を見下ろしていた
私は、確か気分が悪くなって、それで…
「急に優倒れるけん、ホンマびびったわ」
「ここ、保健室?今、何時?」
私は剣斗の言葉には返事せず、今知りたい情報をいっぺんに質問した
「ここは保健室、時間は…もう4時くらいかな?帰りの学活終わったよ?」
剣斗の隣にいた由美ちゃんが教えてくれた
「そっか…」
「優ちゃん、一緒に帰ろう?私たち迎えに来たの。ランドセルもね、持ってきたんだよ♪」
「ありがとう」
にっこり喋りかけてくれる由美ちゃんに私も笑ってお礼を言った
ランドセルを受け取って、私たちは帰り路を歩いた
だけど、これはまだ始まりにしか過ぎなくて、
今後の私の人生を大きく変える出来事になる――――