今日も空の下



いつからか、下駄箱に封筒が入れられていることが無くなった

どうして急に無くなったんだろうってことより

やっと、これで終わった

もう、これ以上は耐えられないって気持ちの方が大きかった

「なぁ、優?夏休み、4人でプール行かへん?」

ふと、後ろを振り返った剣斗に声をかけられた

学活の時間、夏休みを3日後に控えた私たちは夏休みのしおり製作中

私は机から身を乗り出して

「うん!行こう♪」

と、返事をした

幾度か話が盛り上がって声がでかくなり先生に叱られたが

私たちは学活の時間が終わるまでもお喋りを続けた



周りを見るのが怖かった

あの封筒のことを早く忘れたかった

だから、私は気付かなかった

最後まで、気付かなかった


彼女の視線に、気持ちに、思惑に…

< 8 / 8 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

腐女子は恋をする
葉純/著

総文字数/542

恋愛(その他)2ページ

表紙を見る
片思い物語
葉純/著

総文字数/1,324

恋愛(その他)2ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop