契りの歌
七
何っ?
驚いて下を見ると、
「…ゆきちゃんっ?!」
そこには、この前話を聞いてもらった白い子猫がいた。
花音は、その子猫にゆきという名前をつけていた。
「どうしたのゆきちゃん?
あ、私ねこれから大切な人に会いに行くんだけど、一緒に行く?」
かがんでゆきちゃんに聞くと、ニャーと返事をした。
ほんと賢い子猫。
言葉が通じてるみたい。
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