契りの歌




頬を緩めながら思いかえしていると、懐かしい声がした。



2、3日会ってないだけなのに懐かしいなんてね。




────花音?




「さくら久しぶり。会いたくて来ちゃった。」




────えぇ、久しぶり。私も会いたかったわ。

でも、こんな時間に大丈夫なの?




会えたことの喜びと同時に、さくらは花音を心配した。




「大丈夫。そっと脱け出してきたの。」





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