契りの歌
「気にしないで下さい。
花音さんの笑顔が増えるだけで、十分なんですから。
では、行ってきます。」
「お気をつけて。」
用件を済ますと、沖田さんはさっさと部屋を出て行った。
「まったく、総司は…はぁ」
「ふふっ。良いんじゃないですか?常識に捕らわれないのが、沖田さんですから。」
…
「お前…‥最近笑顔増えたな。」
土方さんは、頬を少し緩めながら嬉しそうに言った。
最近よく、笑顔が増えたと言われる。
今までも、全く笑っていなかったわけじゃないんだけれど…。
*