契りの歌




いつもの様に、墨を乾かす。


字も読み書きが出来るようになったので、何が書かれているのか分かるようになった。





ぼんやりと、乾かしながら書類を見ているとあることに気がついた。





あれ?
ここ、字抜けてる…。



言った方がいいよね。





そう思い、文机に向かっている土方さんの背中に声をかけた。



「土方さん。」




「なんだ?」




*
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