契りの歌
その後、いつも通りに仕事をこなし今は山南さんの部屋にいる。
読むことも書くことも出来るようになったので、本当なら毎日通う必要はないのだけれど、
今では未来の話や山南さんの豆知識など、他愛もない話しをすることが日課になっていた。
「そうなんですか?」
「はい。
もう沢山の人が居て、すぐ迷子になっちゃうんです。」
「おやおや‥。ふふっ。」
今日も和やかな雰囲気で話をしていると、突然屯所内が慌ただしくなった。
「早くそっちに運べっ!!」
「おい!大丈夫かっ?!」
「手のあいてる奴、こっちきて手伝ってくれ!」
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