契りの歌




「巡察中に、15人程の浪士に襲われた。」



「長州か?」



「多分な、」




土方さんは難しい顔をして、原田さんの話しを聞いていた。




「隊士の中には腰をぬかしちまったもんがいてな、さすがに少人数では厳しいと思って総司のとこに応援を呼びに行かせたんだが、同じ状況だったらしい。
お互い人手が足りない状況だったんで、こんだけ怪我人がでた。」





「そうか‥。」





「本当、どうするんです?
私は1人で片付けられちゃいますけど、腰を抜かしてしまうような隊士がいたんじゃ足手まといなだけでしょう。」




話しの中に沖田さんも加わって、今後について話し出した。




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