契りの歌





────怪我を治したのね…。
やっぱり花音は、代償なんて気にせずその力、使ったんだ。




「うん。」




私は若干俯きながら返事をした。







────…ねぇ、花音。

あなたは、力を使ったことを後悔してるの?




さくらにそう聞かれて私は思いきり首を横に振った。





────そう。じゃあ何故そんな思いつめた顔をしてるの?






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