契りの歌
「力を使ったことに後悔はない。
…ただ、私が力を使う事で歴史を変えてしまうかもしれないって思ったの。
もしかしたら、私がいた時代の日本じゃなくなるかもって…。」
────そうね。もしかしたら、あなたが本当は死んでしまう筈だった人の命を助けたりすることで、歴史をかえることになってしまうかもしれないわ。
「やっぱり…っ」
────でもね、聞いて花音。あなたは今何処にいるの??
花音は江戸の幕末に、今確かに息をして色んな思いを抱えて生きているでしょう。
あなたが新選組にいる限り、歴史と関わっていくことは必然なこと。
それでも花音は、過ぎていく時を傍観者として見てる?
進んでいく時を、あなたにしかできない事があったとしても、ただ見てる?
…あなたを呼んだのは私。花音が悩むことないわ。
私はあなたにこの時代でも、後悔せずに生きてほしい。
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