契りの歌
九
チュンチュン、ピチチチっ
ピチチチッ
「う…‥ん…あと少し…‥
って、あ!」
駄目だ早く起きなきゃっ。
今日は朝ご飯作れって、昨日土方さんに仕事の合間に言われてたんだ。
花音はいつもより少し早い時間に、二度寝しそうになりながらも慌てて着替えて、台所へと向かった。
初めてここに来た時、小姓と言われたのと同じく炊事、洗濯について言われていたあれだ。
花音の場合は幹部の誰かとやることになっているのだが、今まで2回ほど回ってきて、あれはもう悲惨な光景だった。
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