契りの歌




京を守ってる彼らって、絶対新選組だと思う。



ちょっと手合わせをしてみたいと思った。
私はこれでも一応剣道部主将で全国制覇してたし、勝てるなんて思わないけど本当に強い人の剣を(竹刀だけど)受けてみたい。










さくらの説明も大体終わり、色々考えているとガサガサッと音がした。





動物じゃなくて人の気配がする。




すぐに振りかえって声をかけた。





「だれっ?!」







その茂みから出てきたのは、着物をきた人の良さそうなおじさんだった。






「ああ、びっくりさせてしまったようですまないね。」




優しい表情からとりあえず悪い人じゃないだろうと、安心した。




そのおじさんはゆっくりと私の方に歩いてきて、私の姿を見てから立ち止まった。





「初めてみる格好だね。君はいったいどこから来たんだい?」







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