契りの歌
参
おじさんの家は本当にすぐの所で、あっというまについた。
中に入るとおじさんに似た、優しい顔のおばさんがいて「いらっしゃい。狭いとこだけど、自分の家だと思って。」と笑顔で受け入れてくれた。
ここに飛ばされて本当にやっていけるのかと、正直不安ばかりだったから、おじさんとおばさんの言葉が嬉しすぎて泣きそう。
それから私はおばさんに部屋に案内してもらった。
そして、おばさんは私に着物を着せてくれた。
着物を着たことがないから、着方が分からない私は着させて貰うしかなくて、申し訳なく思っていた。
「娘ができたみたいで嬉しいわ。だからそんなに気にしないで。」
顔にでてたみたいで、私をみながらにっこりと微笑んでそう声をかけてくれた。
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