契りの歌
でも、
着物はちょっと苦手かも…
苦しいっ。
それから数ヶ月、
私はここでお世話になっていた。
苦しいけど、きちんと着物を着てお店のお手伝いをして。
おじさんに、私が来てから男のお客さんが増えたんだよって言われたりもした。
そしてほぼ毎日、
時間はバラバラだけどあの桜の木の所へ行く。
"彼ら"に会うために。
一番最初に行こうとした時、
暇つぶしに歌うためにギターを持って行ってきますって行こうとしたら、おじさんとおばさんに待ったをかけられた。
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