契りの歌
伍
「はい。ありがとうございます。」
床に手をつき、深く頭を下げた。
「今日はもう遅い。詳しくは明日にするからもう寝ろ。お前の部屋は、俺の隣が空いてるからそこを使え。」
花音の部屋は、平隊士達の部屋より離れていて尚かつ、鬼の副長の隣という最も安全地帯だった。
そして、
彼にとって監視のしやすい場所でもあった。
やっぱり完璧に信じてもらうのは難しいらしい…。
「はい。今日からお世話になります。」
じゃあ解散しろ。という土方さんの言葉によって、部屋にいた人達はそれぞれ自室へと戻っていった。
「お休みなさい。花音さん。」
「おやすみー。」
「お休み。」
「お休みなさい。」
と、みんなとお休みの挨拶をして、花音も自分に与えられた部屋へと向かった。
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