契りの歌




「うるせぇ、総司。
とりあえず花音はこれからも男装しとけ、性別については平隊士達と直接関わらなければ大丈夫だろ。」





「はい。」





その日から、私の土方さんの小姓としての生活が始まった。









「花音さん本当に土方さんの小姓なんて受け入れちゃって、良いんですか??」



「え?」



「絶対こき使われますよー。私だったら、そんなことしないのに。」





話が一段落つき、いまだに沖田さんはぶつぶつと言っていた。






ぐううぅぅぅっ







そんな中、突然誰かのお腹の音が響き渡った。






「だぁーっ!もう無理、腹へった!早く朝飯食いに行こうぜ!!」






お腹が鳴ったのは藤堂さん。

さすがに私もちょっと、すいてきたかな。





「そうだな。よし、行くかっ。」



原田さんの声でそれぞれ立ち上がり、部屋を出て行った。


最後に残されたのは、私と土方さんだった。





「俺たちも行くか。」



「はい。」






*
< 59 / 190 >

この作品をシェア

pagetop